世界のTOP3の2022年第2Q決算報告 その1

今日から3日間、世界のTOP3の2022年第2Qの決算報告をご紹介します。来週には日本各社の4-6月決算も出そろうと思いますので、それらとも比較する意味で先行してTOP3をご紹介します。

第2Qの決算を調べていたら、PPGが自社のポジションを世界2位と書いていました。まだCoatings Worldの2021年度ランキングが発表される前ですが、すでに1位にはなれないと認めたようです。ということで最初は世界トップに敬意を表して、Sherwin Williamsからご紹介することにします。データはそれぞれのホームページから引用しています。

https://s2.q4cdn.com/918177852/files/doc_financials/2022/q2/SHW-2Q-2022-Earnings-Slides.pdf 

第2四半期 前年同期比で売り上げは9.2%増加しましたが、利益は9.7%減少しました。1Qとあわせた累積でも同様で、増収減益が続いています。ただし、事業部別、需要分野別でみるとそれぞれで全く様相が異なっています。旧バルスパーの機能性塗料G(工業用塗料)では、二桁の増収増益、南北アメリカに4000店舗を展開するアメリカズGは増収で微減益、一方直営店ではない汎用品の商売(消費者ブランドG)は1Qと合わせると減収大幅減益となっています。以前から消費者ブランドGは、苦しい状況が続いており、さぞかし社内でもつらい立場なのではないかなどと要らぬ心配をしていましたが、利益率も10%を切っておりアメリカズGの半分以下になっています。

Sherwin Wlliamsも一応プレゼンテーション資料を用意はしているのですが、私には興味をそそる内容がなく、いっそこの表だけで終わりにしようかと思ったほどですが、かろうじて各需要分野別の前年同期比が載っていましたので、図だけお借りして切り貼りをして作り直したものをご紹介します。

ここでもそれぞれのグループの状況がくっきりと色分けされています。アメリカズGではDIYだけがわずかに減収で、あとのすべての分野は増収なのですが、同じ汎用品を扱っている消費者ブランドGでは、北米だけが増収で、EMEA(中近東アフリカ)とアジアは減収、それも二けた減収でした。

また旧バルスパーの機能性コーティングGでは木工用だけが減収で、それ以外は増収でした。この状況では消費者ブランドGをこのまま維持するには経営的にメリットがないように思われますが、世界のトップに君臨し続けるためには、年間売上3000億円強の消費者ブランドGが必要なのでしょうか?

それにしてもアメリカズGだけで年間売上が1兆5000億円を超えると金額になりますので、アメリカの汎用品市場の大きさがうかがい知れます。

同社の資料には原材料事情や製品値上げに関しての具体的情報もなく、ESGもサステナビリティ情報もありません。明日のPPGは、同じアメリカ企業でも世界を相手にしているので少し姿勢が違います。明後日のAkzo Nobelに至っては、こういうご時世の中で抜け目なくサステナビリティに取組む姿勢をこれでもかとアピールしています。明日、明後日はそのあたりも含めてご紹介します。