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かんとこうブログ

2024.04.11

ウメノキゴケが証明していること

先日「花見のはしご」で桜の写真を何枚かご紹介しましたが、その写真を撮影する際に気になっていたことがありました。それは桜の木の表面についていた白い苔のようなもの(下の写真)です。確かウメの木にもこんな白いものがついていたと思いましたんで、一体これは何なのか調べてみました。

この白いものの名前は「ウメノキゴケ」といいます。「コケ」という名前がついていますが、苔の仲間ではなく生物学的には「地衣類」に分類されます。地衣類は菌と藻の共生という微妙な関係の上に成り立っている植物です。菌は藻類を体内に取り込んで水分を供給し、藻類は光合成で炭素化合物を養分として提供します。決して植物の病気ではありません。(下の説明参照)

菌類は光合成能力をもたないので、生活に必要な炭素は寄生、腐生、菌根形成などで獲得しており、藻類またはシアノバクテリアと共生するものを地衣(化)菌とよび、なんと全菌類の25%に相当するそうです。(下の説明参照)

実はこの「ウメノキゴケ」は大変に環境汚染に敏感であり、二酸化硫黄の量が0.02ppmを超えると衰退すると言われてます。環境汚染がひどかった1970年代には都市部で見られなくなりましたが、規制が進み空気がきれいになるにつれてまた都市部でも見られるようになったそうです。(下の説明参照)

冒頭の写真は伊豆高原の桜に里も園内の桜の木を撮影したものであり、しっかりと「ウメノキゴケ」が張り付いていましたが、伊豆高原駅から伸びる桜並木はどうかと撮影した写真を見直してみました。すると量は多くはないのですが、多くの木に「ウメノキゴケ」が付着しているのが確認できました(下の写真)。

付着の程度はさくらの里に比べるとかなり少ないのですが、付着の度合いは樹齢や木の健康状態にも依るそうですので、軽々に判断すべきではないかしれません。ただ桜並木でも「ウメノキゴケ」の存在が確認できたことは、少しうれしい感じがしました。

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