得票数と得票率で参院選を振り返る

7月10日に終わった参院選ですが、与党あるいは改憲政党の勝利というように総括をされていますが、少し別な角度から選挙結果を見てみたいと思っていました。それは議席数の話ではなく、得票数や得票率です。もちろん選挙は議席獲得がすべてであるとも思いますが、得票数や得票率にも有権者の意思が見て取れるのではないかと思うからです。

参院選の比例代表選挙では、政党名または候補者名を書く投票システムになっており、両者あわせて政党別得票、得票率として集計されます。まず2019年の参院選と比較して政党別の得票数、得票率の増減を見ることにします。(比較の対象としたのは両方の選挙に候補者を立てかつ1名以上の当選者を得た政党のみとしました。

まず「おやっ」と思うのは、自民党が得票率を減らしていることです。議席数だけみると大勝利のような印象がありますが、得票数こそ増えていますが得票率は1ポイント減っていました。もう一つの与党の公明党はも、得票数、得票率とも減らしています。

今回、大躍進という表現が当てはまるのは日本維新の会であり、得票数も約300万票、得票率も5ポイントも上がりました。それ以外の野党は軒並みダウンで立憲民主党、日本共産党、国民民主党とも得票数、得票率とも減らしています。一方で少数議席をもっていた野党であるれいわ新選組、社会民主党、NHK党はいずれも得票数を増やしました。

今まで述べてきた政党の得票数の増減、得票率の増減を合計すると得票数は約130万票、得票率は3.1ポイントのマイナスとなります。この意味を理解するためには、2019年と今回との得票数全体を知る必要があります。

このグラフは参院選の投票数と投票率の推移を表していますが、右の吹きだしに記入したように今回の選挙は投票率が3.25ポイント高かったため、投票数が約300万票増えました。

これを先ほどの数字と比べてみると増加した分に対し、上述の政党での増減以外に約170万票どこかの政党が獲得したことになります。調べてみますと今回から参加している参政党の得票数がちょうどそれにあたります。これでほぼ得票数の増減の収支はあいました。

また自由民主党以下NHK党までの得票率の合計は-3.1%でした。これも参政党の得票率の3.3%とほぼ見合うことから、さきほどの政党に参政党を加えてやればほぼ得票率増減の収支もあったことになります。

ここでもう一度得票率の増減で整理してみます。

得票率が増えた政党・・日本維新の会、社会民主党、NHK党、(参政党)

得票率が減った党・・自由民主党、立憲民主党、日本共産党、国民民主党、れいわ新選組

こうしてみると議席数とは少し違った選挙結果になるのかもしれません。

最後に各政党のここ6回の参院選における得票数と得票率の推移を示します。6回続けて線が繋がるのは4つの政党しかありませんでした。