世田谷区のコロナ感染者における後遺症の状況

一昨日NHKが世田谷区の新型コロナウイルス感染者3700人あまりについて後遺症を調査した結果を報じていました。今日はその内容をご紹介します。見出しは「半数近くに後遺症」というショッキングなものでしたが、確かにこれからご紹介する12種類+その他の後遺症があったかどうかについてはかなりの人がYESと答えています。ただし、この後遺症の重篤度とその継続期間についてはデータが開示されていません。あったのかどうかの2択の回答結果のみが示されていました。前置きはこのくらいにして早速ご紹介しましょう。引用元は下記です。

https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20210907b.html

左の図より後遺症があったと回答した人が全体の48.1%であったことがわかります。右の図はその後遺症の内訳で、後遺症があったと答えた人の中で何%の人が当該の後遺症があったと答えたかという数値が示されています。この調査の良いところは、それぞれの年代別でも同じようなグラフが掲載されていましたので、それぞれの後遺症と年齢の関係についてグラフ化してみました。

新型コロナに特徴的な症状として「嗅覚障害」、「味覚障害」がありますが、これは以前から報じられていたように若年層が多いということが明確に表れています。実はこうした若年層が多い後遺症というのはこの二つしかありませんでした。あとの後遺症は「全身倦怠感」のように高齢者が多くなるか、「せき」のようにあまり年齢の影響がないかのどちらかでした。赤い点線は全体の平均値です。

「息苦しさ」、「集中力低下」、「関節の痛み」は高齢者に多くなる傾向がありますが極端には変わりません。また「頭痛」はあまり年齢に関係ていないようです。

「脱毛」「睡眠障害」「記憶障害」「結膜炎」については、もともと高齢者に多いと思われる症状ですが、今回の調査でも高齢者に多い結果となりました。この中で最後の「その他」において90代の回答が極めて高くなっています。なにかこれまで紹介してきた以外の高齢者ならではの後遺症があるのでしょうが情報がありません。少し気になります。

以上ご紹介したように、感染者の約半数が何らかの後遺症に苦しんだと回答しています。「何としても感染を避ける努力を継続する必要がある」と思わずにはいられない結果だと感じています。