すべての原材料価格が高騰?

国内大手2社が今春に値上げを実施しているようです。最近のニュースでもガソリン価格が高騰していることを報じています。そこで今日は塗料用原材料の価格動向がどうなっているのか調べてみました。と言っても、具体的な資材価格情報となると有料サイトが多く、なかなか痒いところに手が届くような情報は簡単には得られませんが、無料で見れるサイトに限定して探してみました。結局は「世界経済のネタ帳」からほとんどを引用させてもらいました。データは基本的に2018年1月から2021年6月までの期間における価格変動です。それでは原油から見ていきましょう。

原油価格は、WTI(西テキサス)、ドバイ、ブレンドと3種類るのですがどれも大差ありません。2020年に大きく落ち込んで以来上昇の一途をたどり、すでにコロナ以前に戻っています。この間為替も変動してはいますが、109円プラスマイナス5円の範囲内ですので、原油価格の変動幅に比べれば大きくはありません。現在の原油価格のレベルが過去最高なのかというとそうではなく、2010年から2013年には1バレル100ドルを超える時代がありました。その後40ドル付近までさがり今度は上昇して60ドル付近になり2018年1月を迎えています。次にナフサを見てみましょう。

このグラフが唯一「世界経済のネタ帳」以外からのグラフですが、右の先ほどの原油価格のグラフと比べてもらっても相似形であることがわかると思います。両者の関係からして当然ですが、ナフサは原油価格に連動します。皿に有機溶剤も少し遅れて連動し、石油を原料としている多くの樹脂もさらに少し遅れて連動していきます。これがこれまでの経験で得た原油価格の波及です。それでは金属の価格はどうでしょうか?塗料の原料で使用される顔料には金属酸化物もかなりあります。ただ、必ずしも金属に精錬してから酸化物にしているわけではないので直接に関係するかという議論はあると思いますが、当たらずとも遠からずではあると思っています。

この4つの金属、これらは金属、酸化物、亜酸化物などの形で塗料に使用されていますが、いずれも昨年来価格上昇中です。次は塗料との直接の関係性は乏しくなりますが、間接的には関係するであろうものの価格推移です。

上の二つ、木材と天然ゴムは塗料の原材料としてではなく梱包や輸送の資材しての観点から、石炭と天然ガスはエネルギー源として輸入原料への影響という観点からグラフを載せてみました。言いたいことはいずれも昨年来価格高騰が続いているということです。最後に今度はもう少し塗料に近いものの価格推移をお見せします。

菜種油とパーム油は植物油の代表として、鉄鉱石は容器の材料の原料としての観点からグラフ化しました。こちらもいずれも昨年来価格高騰が続いています。

二酸化チタンとカーボンブラックの価格推移については、あるサイトでグラフが掲載されていたのですが、ダウンロードは有料でした。著作権の問題が心配ですのでダウンロードしませんでしたが、両者ともやはり価格が上昇傾向にあるようです。

とここまで見てきた関係のありそうなものの価格はすべて昨年中盤から上昇傾向が続いています。塗料メーカーにとっても難しい局面が続きそうです。