塗料原材料価格高騰中・・日銀の製造業部門投入物価指数2022年3月の動向

4月末に、掲題の日銀の製造業部門投入物価指数2022年3月の値が発表になりました。塗料に関係がありそうな物質を選んでご紹介します。日銀の発表は2011年=100の指数値として発表されますが、ここでは2021年1月=100とした指数値に換算してご紹介します。この投入物価指数は極めて多数の物質の価格指数が収録されていますので、ご興味のある方は下記URLをご参照ください。

https://www.stat-search.boj.or.jp/ssi/cgi-bin/famecgi2?cgi=$nme_a000&lstSelection=PR03

最初はあまり原材料価格が高騰していないものからです。

あまり高騰していないと書きましたが、代表的な塗料原料である酸化チタンは2021年1月以降カ月で15%上昇しています。樹脂の価格があまり高騰していないように思われますが、これは前回も述べたように、原油などの価格上昇からかなりタイムラグがあって顕在化するという理由によるものと考えています。次はかなり価格が高騰しているものです。

カーボンブラックは油を燃焼させて煤を取り製造していますので、無機顔料(単純な炭素の化合物は有機物ではなく無機物)にもかかわらずかなり価格が上昇しています。残りのものも石油由来のものが多いと思われますので、かなりの価格高騰となっており、特に3月はスチレンモノマーの価格が急上昇しました。最後に非常に価格が高騰しているものです。

塗料原材料の中では、やはりキシレン、芳香族系製品の高騰が最も著しくなっており、原油とほぼ連動する動きになっています。一方で塗料は継続的に価格上昇中ではありますが、15カ月かけて608%の上昇に過ぎません。

2月から3月にかけての指数値の上昇を一覧表にしてみました。

特に指数値がこの1か月で跳ね上がったのは、キシレン、芳香族製品、スチレンモノマーでした。円安がさらに進み、産油国も増産の兆しがありません。塗料の原料価格はまだまだ上昇すると思われます。