国内自動車生産前年比6.8%減・・依然として部品不足が継続

4月27日に国内自動車メーカーから3月度との2021年度(2021年4月から2022年3月)のの生産台数が一斉に発表になりました。2021年度は海外生産は比較的好調だったものの、国内は前年比6.8%減と依然部品不足に苦しみコロナ禍が直撃した2020年度をも下回る結果となりました。それでは、3月度の生産台数を加えた各社の国内、世界の生産台数の推移からご紹介します。

トヨタも国内は苦戦しておりなかなか2019年の月平均生産台数に達することができません。ただし、海外は好調で、2カ月連続して過去最高記録を更新しており、3月の世界生産台数(国内+海外)は完全に復活しています。日産は国内生産が7カ月連続、世界生産が9カ月連続で前年同期比がマイナスであり復活の兆しが見えません。ホンダは、国内生産が5カ月連続前年同期比がプラスですが、国内生産、世界生産とも2019年レベルには達していません。

スバルもなかなか苦戦しています。先月は国内生産、世界生産とも前年同期比がプラスでしたが、3月はまた両方ともマイナスとなりました。マツダも国内生産、世界生産とも9カ月連続で前年同期比マイナスが続いています。三菱も2020年の大きなダメージからの回復が順調とは言えません。前年同期比プラスを続けてきた世界生産も3月はマイナスに転じました。

軽自動車中心の2社は、他の自動車メーカーに比べて順調に回復し、生産を継続しているように思われます。ダイハツは国内生産前年同期比が唯一100を超えました。スズキも3月は国内生産、世界生産の両方とも2019年月平均生産台数を超えており、特に海外が好調です。

3月の生産台数について前年同期比と前々年同期比を比較して示します。

前年同期比で100%を超えたのは、トヨタの世界生産、ホンダの国内生産、ダイハツの世界生産でした。一方前々年比でみると国内生産で100%を超えたメーカーはなく、世界生産では逆にトヨタ、日産、ホンダ、ダイハツ、スズキが100%を超えました。総じて海外を含む世界生産の方が順調に回復しているようです。

最後に2021年4月から2022年3月までの生産台数の前年比と前々年比を示します。

すでに会計年度を欧米式に1月-12月に変更した会社もある中で、この区切りの前年比や前々年比の比較にどれだけ意味があるのかわかりませんが、淡々と比較すれば前年比で見れば、最も比率が高いのは三菱になります。ただし、前々年比でみれば100%には遠く及ばないことから見れば、必ずしも三菱が順調に回復しているわけではないことになります。前年比、前々年比を総合的にみれば、この1年間比較的順調に生産できたのは、スズキ、ダイハツの軽自動車主体の自動車メーカーと最大手のトヨタということになるのではないでしょうか?ただし、全体としてみれば、2021年4月から2022年3月までの期間を表すれば、タイトルのように部品不足でまさかの国内生産台数が前年割れということになります。特に海外生産に比べ国内生産が遅れていることが気になります。