11月の自動車生産、前月比増、前年同月比改善なれど前々年同月比は100に及ばず

昨年の12月24日に発表された日系自動車メーカーの生産台数の結果です。前月比は三菱をのぞいてすべてのメーカーが国内生産、グローバル生産とも改善、前年同月比も前月からは全般に改善傾向にありますが、前々年同月比はホンダの国内を除き100%に達しませんでした。12月にむけてはさらに改善傾向にあると期待されますが、先般OECDの報告書の半導体不足に関する解説をご紹介しましたが、背景にあるのはかなり本質的な問題であり、本格的解消にはまだまだ時間がかかりそうです。

まずは各メーカーの11月生産台数についての前年同月比と前々年同月比をご覧ください。

前年度月比では、100%を超えたのはホンダの国内、三菱の国内・世界、ダイハツの国内・世界に留まったものの、90%台の会社が多く、前月よりも回復傾向が明確です。11月時点での前年同期比についてまとめたのが下表ですが、まだ多くの会社で国内生産・世界生産の両方で4-6か月連続してマイナスが続いています。

一方で前々年同月比では、100%を超えたのがホンダの国内のみで、依然として前々年の水準には及んでいない状況が続いています。特に日産の水準はかなり低い数字になっています。

それでは各社の生産台数推移を示します。

この3社の中では、日産の回復が遅れているように見えます。

三菱は日系メーカーの中で唯一前月から生産台数が減少しました。

ダイハツ、スズキの2社は昨年来比較的影響が他社に比べて軽微であるとの印象があります。

生産回復の遅れが需要不足にあるのではなく、半導体を中心とする部品不足にあるというのであれば、今年こそ本格的に生産が回復し、コロナ以前以上の水準を達成してほしいと願います。