世界と日本の今のコロナ感染状況

このところ日本では新規感染者が少ない状況が継続されていますが、世界では相変わらず感染が継続しているというニュースも入っています。久しぶりに世界の感染状況を札幌医科大学の特設サイトからご紹介したいと思います。

https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death

最近7日間の人口100万人あたりの新規感染者数のグラフです。日本はさすがに中国には及びませんが、世界の中で最低レベルにあります。これに比して欧米は依然として新規感染者が多く、欧州のフランス、ドイツ、イギリスでは日本の約800倍、アメリカでは約400倍の水準となっています。 

これと同様に最近7日間の人口100万人あたりの死亡者も最低レベルというか、小数点1位までで計算すると0.0となります。

とここまでは予想の範囲でしたが、同大学のサイトに面白いグラフが載っていました。人口100万人あたりの新規感染者と死亡者の推移です。何が興味深いかということは後で説明するとしてまずはグラフをご覧ください。日本、アメリカ、イギリス、世界の4者の推移の比較です。

横軸は時間で2020年1月から2021年12月までの期間を表しています。縦軸は対数で表した人数です。赤線が日本、オレンジがアメリカ、橙がイギリス、水色が世界平均です。これを見ると日本の人口100万人あたりの感染者は、世界平均と比べてほとんどの期間において世界平均よりも下でしたが、この夏の第5波だけは世界平均を上回りました。またアメリカと比べると常にアメリカよりも少ない状況であること、イギリスと比べると今年春の第4波のときのみイギリスを上回っていたことがわかります。

私が一番「ほう」と思ったのは、しかしながら、そこではなく、現在の水準でも昨年の前半と比べてまだ高いのだということです。感染拡大前の3月までは当然としても、第1波が超えたあとの6月に比べてもまだ多いということです。昨年6月頃は、現在よりも人口あたりでは少ない状況であったのですが、それでもまだ戦々恐々としていたのではないかという気がします。

人口100万人あたりの死亡者の推移も、基本的には感染者数の推移と同様な動きをしめしていました。

グラフの構成は感染者と同じです。横軸が時間軸ですが、縦軸が人口100万人あたりの死亡者数です。赤線が日本です。

緑線の世界平均との比較では、常に世界平均よりも少なく、イギリス(紫線)アメリカ(茶色線)との関係も新規感染者と同様な関係にあります。そして、日本の現在の水準は、新規感染者と同様、昨年の6月以来の低水準であるということになります。感染者数、死亡者数とも1年半ぶりの低水準です。

日本の山の形を新規感染者と死亡者で比較すると、時間を経るごとに感染者数に比べて死亡者数の割合が減ってきていることもわかります。あの医療崩壊が報じられた第5波の中でも人口100万人あたりの死亡者数は、第4波を上回りませんでした。これはひとえに医療従事者のコロナ治療への習熟と努力の賜物に加えワクチンの効果といえるかもしれません。