低迷続く10月の自動車生産台数

一昨日日本の自動車メーカーから、10月の生産台数の発表がありましたが、国内生産、世界生産とも三菱を除くすべてのメーカーが前年同月比割れとなりました。また前々年同月比でみるとすべての会社が100%に達しませんでした。世界的な半導体や部品不足の影響は、深刻な生産台数減少を引き起こしなかなか回復できないようです。それでは各社の生産台数の推移をご紹介します。赤い枠で囲った部分が今年度4月以降の部分です。

トヨタ、日産、ホンダの3社、上段が国内生産台数、下段が世界生産台数で、グラフ中の赤い点線が2020年度の月平均生産台数、青い点線が2019年度の月平均生産台数です。見てもらうとわかるように、大幅な回復が期待された今年度ですが、なかなか2020年度(昨年度)の月平均生産台数を上回れない状況が続いています。

続いて、スバル、マツダ、三菱の3社です。

スバルとマツダはグラフの形が似ていますが、三菱は少し形が異なりこの数か月はグラフが上向きです。事実、前年同月比でみると7か月連続してプラスが続いており、この2-3か月でみても、前年同月比がプラスなのは三菱だけとなっておいます。しかしながら、それも元をたどると昨年度の生産の落ち込みが最も深刻であったことの要因も大きいと思われるので手放しで喜べる状態ではなさそうです。 

続いて軽自動車中心の2社です。

昨年度この2社は比較的コロナ禍の影響が軽微でした、特に国内生産において生産台数がほとんど減少しませんでした。ただし今年の半導体不足では他社と同様にかなり深刻な影響を受けています。

右の表は、10月時点で前年同月比の推移について大まかにまとめたものですが、ほとんどの会社が最低で2か月、最長で5か月連続してマイナスとなっており、最近では国内のマイナス幅の方が大きい会社が多いようです。

10月の各社の国内、世界生産台数の前年同月比および前々年同月比のグラフを示します。

冒頭書きましたように、前年同月比では三菱以外が前年同月比が100%を大きく下回っており、前々年同月比ではすべての会社が100%を下回っています。こうした半導体不足も大きくみればコロナ禍の影響を受けているとも考えられます。11月には半導体の需給状況がかなり改善されるとの見通しもあるようですが、新しく見つかったオミクロン株がそうした回復に水をささないようにと祈ります。