実効再生産数が1.0を超えました!

先週東京都の実効再生産数が1.0をこえるかもしれないと書きましたが、その予想は悪い方に的中しました。このところ、新規感染者数が先週の同じ曜日を上回ることがしばしばあったので、そうなるかもと思っていましたが、週末の人出を整理するついでに計算してみたら、東京都の実効再生産数が1.0を超えていました。東洋経済オンラインのサイトのグラフを引用します。ご覧のように長らく続いた1.0以下が終わり、1.0超えが続いています。ちなみに全国でも0.94と1.0に近づきつつあります。

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

同じ方法で計算した実効再生産数の推移(左)と直近30日の推移から計算した近似線(右)示します。

左の図からは、かなり上昇の角度が高いことと、右の図からは近似線が比較的よく実際の推移と一致していることがわかると思います。

とはいえ、これは新規感染者数が一挙に増加するということを表しているわけではありません。もう感染者が減り続けることは終わり、このままいけばこれからは徐々に増加していくことを表しているだけです。

ただし、東京都の新規感染者数の推移は、実は増加に転じているようです。

直近45日の推移(左図)および30日の推移(右)から近似式を計算してみました。これを2次式で近似することの妥当性は吟味していませんが、R2乗値は決して低くありません。この近似式でこのあと2週間後を計算すると、なんといずれも100人前後の数値になってしまいます。2週間後には1日の新規感染者数が再び100人程度になる可能性があるということです。両方のグラフとも右端を見ると、必ずしも実際の推移と近似式が一致しているわけではありませんのでこの通りになるかどうかは不確かであり、過剰見積である可能性は低くはないのですが・・。

しかし、一旦増加傾向が確定すると、再び減少が始まるまでに相当期間を要することはこれまで経験してきたところです。今や世間の関心は規制緩和一辺倒の状況であり、人流も8月のお盆を底として増加傾向が続いています。(アグープのデータを引用:感染拡大前を100とした時の数値)感染が拡大してもおかしくない条件はそろっています。

こうした予測が当たらぬことを願いつつ、メディアには実効再生産数の1.0超えの意味を正しく伝えて警鐘を鳴らしてもらいたいと願います。