すすきの開花情報

先日天気予報のコーナーで「すすきの開花情報がある」という話を聞きました。調べてみると気象庁がさまざまな生物を対象に「生物季節観測情報」を行っており、その中に「すすきの開花」も含まれていることがわかりました。

そもそも「すすきの開花」っていったい何でしょうか?すすきに花なんて咲くのでしょうか?調べてもよくわからなかったのですが、Wikipediaの記述が一番参考になりそうだったので引用します。(写真も引用)

夏から秋にかけて茎の先端に長さ20から30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。花穂は赤っぽい色をしているが、種子(正しくは穎果・えいか)には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶことができる。

Miscanthus sinensis ja02.jpg

気象庁のサイトにはすすきの開花日の説明があり、「すすきの開花日とは葉鞘(ようしょう)から抜き出た穂の数が、穂が出ると予想される全体の約 20%に達したと推定される最初の日をいいます。」とありました。

どうやら、上の写真の先端からたくさん枝分かれしているのが花穂で、これが全体の2割ほど出た時期が開花とされるようです。そして時間がたつとこの花穂の中の種子から白い毛が生えて全体が白っぽくなるようです。

2020年10月3日 箱根仙石原で撮影

この写真は、昨年の10月3日に撮影したものですが、まさに見物客の集まる見ごろという時期でした。最初の写真と比べてかなり穂が白くふわふわとなっているのがわかると思います。普段気に留めていませんでしたが、ススキの穂は、風媒花の命を繋ぐべく、ゆっくりと時間をかけて変身しているようです。

さて今年の開花情報ですが、気象庁のホームページ(下記URL)から見ることができます。なんと今年の最も早い開花は7月でした。 平年比の地図とともに下に示します。

https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/phn_010.html

左が今年の開花日を色で示したもので薄いほど早く、濃いほど遅くなっています。最も早い7月下旬の開花は仙台、函館、そして驚くことに松山の気象台から報告されていました。松山気象台からの報告には平年より40日早いとありました。九州、沖縄、四国の一部からが現時点でまだ報告されていません。沖縄の開花の平年は10月に入ってからです。

一方右の図は平年比です。青が平年よりも早い場所、赤が平年より遅い場所です。全体的には平年より早い場所の方が多いようです。この図は、国立情報学研究所のサイトから引用させていただきました。(下記)

ススキの開花前線は桜とは異なり、北から南へ移動するようですが、細かくみるとそのような順番に従わない場所がたくさんあります。きっと気温以外の要因による影響も大きいものと思われます。

これ以外に今回調べて改めてわかったことがありました。それはススキの別名はカヤであり、あのカヤぶき屋根のカヤはススキだったことです。恥ずかしながら知りませんでした。