ワクチンの効果に関する統計資料

7月21日にメディア各社がワクチンの新規感染者数に与える影響についての統計的な数値を一斉に報道しました。それによれば、

今月5~15日の11日間に感染が判明した人について、ワクチンの接種回数ごとの感染者数を分析した。65歳以上では、10万人当たりの感染者数未接種が13・5人、1回接種が3・7人、2回接種が0・9人だった。2回接種後に感染した人の割合は、未接種で感染した人の15分の1だった。(読売ニュース:以下URL) 

https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210721-OYT1T50030/

ということで、厚生労働省が、感染者のデータを一元管理する情報システム「HER-SYS(ハーシス)」の登録データをもとに7月5~15日の11日間のデータを解析した結果だそうです。このようなデータベースがあるのであればもっといろいろな方向からワクチンの効果についての検証ができるであろうと思い、厚労省のホームページにアクセスして「HER-SYS」のデータを探しましたが、このシステムは、末端の医療従事者が感染者に関する状況を報告するためのシステムであって、国民に情報を提供するためのシステムではないようで、全く情報は得られませんでした。情報を集めるだけ集めておいて、公開しないのはいかがなものかと思いますが、この1年ほどでずっかり慣れましたので、いまさら文句を言う気にはなりません。いくらデジタル庁を作ろうが精神構造が変わらねば何も期待できません。

話を戻して、厚労省関係のワクチンの効果に関する資料ですが、探しまわってやっと一つだけ見つけました。資料の出どころはよくわかりませんが、ワクチンの効果について公官庁でまとめたものであるらしいとしかわかりませんでしたが、東京都の年代別の新規感染者数、入院者数、重症者数のデータがそろっており、いずれも6月以降60歳以上の割合が減少しているというデータでした。これだけでも十分ワクチンの効果を検証できると思いますので、ご紹介していきたいと思います。まずは年代別の新規感染者数の推移です。

6月以降は60歳代、70歳以上の陽性者数が抑制されていることがわかります。次は入院者数です。

入院者数についても、同様で6月以降は60歳代、70歳以上の割合が減少しています。さらにこの傾向は重症者でも見られています。

この重症者数の推移のグラフは、その上の二つと異なり、累積ではありませんが、同様に60歳代、70歳以上の割合が減少していることが見て取れます。 

今まで見ていただいた各項目の年代別の推移ですが、60歳以上の割合の推移をグラフ化してみました。(元の資料には数値のみでグラフはありません)

感染者、入院者、重症者のいずれにおいても60歳以上の割合は6月以降、特に7月以降減少しています。これはワクチンの効果であることが明白です。

これは実はHER-SYSのデータではなく、東京都の開示しているデータの解析のようです。冒頭ご紹介したようにワクチンの効果を検証するに十分なデータが「HER-SYS」の中に蓄積しているものと思われます。せっかくのデータを宝の持ち腐れにしないよう、もっと積極的に活用していただくことを強く希望します。