抗体カクテルの承認申請、可否判断を7月19日に

厚生労働省が、中外製薬から特例承認申請の出ているコロナウイルス感染症の治療薬「抗体カクテル」についての可否判断を7月19日に行う予定であると7月13日に報道がありました。今日はこの「抗体カクテル」についてご紹介します。

中外製薬株式会社が承認申請を行っているのは、「カシリビマブ」と「イムデビマブ」と呼ばれる二つのモノクローナル抗体を混ぜ合わせた合剤によるカクテル療法で、6月29日に、厚生労働省に特例承認での申請を行っていました。

「カシリビマブ」と「イムデビマブ」の概要を、ウィキペディアから引用します。

ウイキペディアでは、この二つの抗体は下図のように、コロナウイルスのスパイクタンパクに結合し、細胞内への侵入を阻止すると紹介されています。

スパイクタンパク(ピンク)の結合部位が二つの抗体(青とオレンジ)によってブロックされている様子がよくわかります。

この「カクテル抗体」は、アメリカで治験が行われており、同時に投与することで入院や死亡を約70%抑制し、病状消失までの期間を平均で4日間短縮したという結果が得られています。中外製薬が発表している治験データを下記に示します。

この抗体カクテル、アメリカのトランプ前大統領の治療に使用されたと言われていますが、まだ世界での承認事例はなく、アメリカでも緊急使用の許可が出ているだけです。承認されれば、新型コロナウイルスの治療薬としては、レムデシビルとデキサメタゾン、それにバリシチニブに続いて4例目となります。

モノクローナル抗体については、アルツハイマー治療薬の項でご紹介していますが、もう一度中外製薬のサイトからの引用を載せておきます。