日塗工業況観測アンケート5月の調査結果

本日日塗工より、掲題の調査結果を受領しました。すでに組合員各位にはFAXで送付しておりますが、ここでは、それらの数値をもとに、この何か月かの業況の推移をリーマンショック時と比較した結果をご紹介したいと思います。

リーマン時と比較する前に、このところの需要分野別の業況の推移を確認しておきたいと思います。

昨年10月の消費税増税以降、需要分野別の前年同月比は100に届かないケースが多く、昨年末の時点で、船舶・構造物分野を除き、前年比を5%以上下回る状況でした。今年に入っても改善の兆しはなく、2月以降はコロナの影響が徐々に表れてきている状況にあります。今月は、船舶・構造物分野を除き、自動車の大幅な落ち込が見られた4月をさらに大幅に下回りました。

6月の見通しについては、金額で81.0%、数量で81.3%とやや持ち直す見通しが出ているものの、前年比を大幅に下回る状況には変わりなく、以前として需要動向は楽観視できません。

次にリーマンショックとの比較をします。いつを起点にするかが難しいのですが、リーマンショックはリーマンブラザースが破綻した2008年9月を起点とし、今回のコロナ禍は日本に初の感染者が発生した2020年1月を起点としました。起点の前8か月、後16ヶ月の推移していこうと考えています。コロナの場合まだ起点から4ケ月の時点に過ぎませんが、傾向はつかめるのでないかと考えています。

必ずしも全部が酷似というわけにはいきませんが、過半数の需要別分野で今回の需要動向は、リーマン時に極めて類似していると言えるのでないかと思います。このままいけばもうすぐ底をうちそうとも思われますが、ただ注意が必要なのは、この数値はあくまで前年比であって実数値ではないということです。前年比割れが一年続けば、その後多少前年比を上回っても、それ以前に比べればまだ減少しているということが起きるからで、リーマン時はまさにそうなりました。今後ともこうした比較を継続していきます。